アトピー体質のお肌にとって、過度な刺激を与えることはNG!
でも、保湿を欠かすこともできないのでスキンケアに何を使うか迷ってしまいますよね。
シアバターは天然由来の成分100%で構成されているのでお肌への刺激も少なく、保湿力も高いと評判の美容オイルです。
しかし、その使い方を間違えると逆にお肌を悪化させてしまうことがあります。
シアバターでアトピーのできやすいお肌でも、効果的に潤す使い方をご紹介します。
顔のアトピーに保湿が必須!その理由とは?
アトピーを繰り返すお肌は、ちょっとした刺激やストレスですぐに症状がぶり返してしまう特徴があります。
何度もステロイドを使って治しても、やめると症状がぶり返す。
ワセリンを使っても症状が一向に改善されない。
そんな経験をしたことのある方だと、どうしても違う方法で良いスキンケア方法を見つけたくなりますよね。
特に「自然のもの」「オーガニックなもの」で自分に合うものがあれば嬉しいですよね。
アトピーが最も治りにくく重症化しやすいのは、他のアレルギーとは異なり、その引き金となるアレルゲンを日常生活から省くのが難しいからです。
遺伝でその症状を引き継ぐ場合もあり、アレルギーを起こしやすい体質なども関係しています。
アトピー性皮膚炎とは体質、皮膚のバリア機能が弱っている時に発生しやすい「かゆみ」を伴う皮膚の病気です。
皮膚のバリア機能が低下している時は、皮膚にいつも存在している常在菌のバランスが大きく乱れている場合が多いです。
肌のバリア機能を高め、常在菌のバランスを整えてあげることが症状を楽にする1つの方法になることも!
保湿がなぜバリア機能を高める!?
皮膚が乾燥している状態のときは、肌の表面が荒れて、皮膚の細胞と細胞の間に隙間が大きく空いてしまいます。
この隙間が大きいほど、皮膚の刺激となる「ホコリ」「花粉」「ダニ」など、アレルゲンと言われる異物が入りこみやすいのです。
上のイラストで見比べると、正常なお肌と乾燥しているお肌の表面に大きな違いがみられます。
乾燥しているお肌は、細胞の隙間から異物が入りやすいようになっています。
さらには、肌内部の水分を蒸発させてしまいやすいため、より乾燥を引き起こしやすい状態になるのです。
乾燥した状態は、乾燥だけでも「かゆみ」を引き起こしやすく、そこにアトピーの症状が起こると、より強いかゆみを発生させます。
「かいてはいけない」と分かっていても、かゆみが強すぎて我慢できないことってありますよね。
どうしても我慢できずにかいてしまうと、さらに肌の表面をひっかいて皮が剥けてしまうことがあり、より乾燥を引き起こすリスクが高まります。
そのため!
肌の乾燥を予防して、細胞同士の隙間を埋めて肌表面の状態を整えてあげることで、外からの刺激に強くなり「かゆみ」や「炎症」が起きにくくなります。
「かゆみ」や「炎症」を予防するには、保湿をして肌のバリア機能を高めることが大切なのです!
シアバターが顔アトピーに効果的な理由とは?
シアバターに含まれている主成分は「オレイン酸」と「ステアリン酸」です。
これらの成分は、私たち人の皮脂にも含まれる成分と同じです。
シアバターは生後4週間後の赤ちゃんにも使えるといわれているほど、お肌に優しい天然オイルです。
そのため、アトピー肌で悩んでいるお肌にも使うことができるのです。
シアバターを使い続けてステロイドの使用量が減ったり、ステロイドから卒業できたという報告もあります。
ただし!!
特に、お肌の状態が悪化しているときにシアバターを使うと、シアバターが刺激になってしまう場合もあります。
まずはお肌の状態を確認し、パッチテストでアナタの肌に合っているか確認をしてから使用を開始しましょう。
シアバターを使うことを控えた方が良い肌状態
- 肌表面がジュクジュクして荒れている時
- 塗った後に肌が赤くなったり、ヒリヒリする場合
お肌がジュクジュクして炎症を起こしている時にシアバターを使うと、血管が拡張して熱がこもったような状態になることがあります。
そのため、炎症がひどい場合はシアバターでも「かゆみ」が強くなったり、肌の状態が悪化してしまうことがあるのです。
私はこういった状態のときには、医療機関で処方してもらったお薬で肌の状態を改善するようにしています。
また、お肌にシアバターが合わない場合は使用を控えましょう。
お肌に合わない場合、「かゆみ」「赤み」「炎症」など、塗ってすぐに症状を起こすことが多いです。
肌に異常を感じた場合は、すぐにシアバターを洗い流し、使用することを控えます。
シアバターを顔アトピーに効果を引き出す使い方
シアバターは、私たち人の皮脂に似ているため肌に馴染みやすい特徴があります。
見た目は固形ですが、36℃以上で溶けて液体になるので、手のひらでしっかりと溶かしてから使用しましょう。
ゴシゴシこすらずに塗ることで、肌に刺激を与えずにお肌にのせることができます。
それは、シアバター自体には保湿する成分が含まれていないからです。
シアバターだけで保湿をしても、お肌に水分を与えることができず、いつまでたっても肌のバリア機能を回復させることができません。
逆に、シアバターだけで使用する場合は肌の状態をより悪化さえてしまう可能性もあるのです。(→シアバターだけのケアだと、お肌の状態はどんな風に悪化するの?)
シアバターで保湿をする場合は、必ず「保湿成分」の入ったものを一緒に使います。
顔のケアに使う場合は「化粧水」を使いましょう。
ただし、アトピーの状態によっては化粧水が肌の刺激になることもあるので、アナタのお肌に合う低刺激で保湿力の高い化粧水を見つけることが大切になります。(→超敏感肌でも使える、厚生労働省も認めた化粧水5選)
シアバターで顔のスキンケアをする方法
用意するもの
- 化粧水(お肌に合った保湿力のあるもの)
- シアバター だいたい1円玉大の4分の1~半分程度(肌の状態に合わせて量を調節する)
使い方
- 洗顔をする
- 化粧水をたっぷりつける(手でお肌にしみこませるように、両手で肌を押さえながらのせる)
- シアバターを手に取り、手のひらで温めて広げる
- 顔にシアバターを優しく広げる
- 肌の状態に合わせて「乳液」「美容液」をのせる(塗らなくてもOK)
ゴシゴシこすらず、優しくのせるようにしましょう。
また、全身に使用したい場合はお風呂上りに使用するようにしましょう。
シアバターだけで保湿が不足していると感じる場合は、全身に化粧水などの保湿成分の入ったものを塗った上からシアバターを使うこともOKです。(→シアバターを全身保湿に使う方法)
シアバターの品質に要注意!
シアバターには様々なメーカーさんがあります。
お肌の弱いアトピー肌の場合は、できるだけ安心度の高いメーカーさんのシアバターを選ぶようにしましょう。
オーガニック認定を受けている場合、すべての農作物に農薬や化学肥料を使っていないと審査を受けています。
また、世界的基準で判断されるため、その審査基準もとても高い特徴があります。
私が今使っているシアバターは「ココロピュア」で、あまり知名度は高くありません。
しかし、「ECOCERT(エコサート)認証」と「USDA認証」の認定を受けている安心度の高いシアバターです。
しかも!!
ココロコスメの公式サイトでは、「この品質でこの価格だと大変だけど、よりココロコスメを多くの方に知ってもらう事で、この価格設定を維持したい」とコメントされていました。
それだけ品質と継続して使いやすい状態を整えてくれているメーカーさんであり、私自身も使っていて良い商品だと実感しています。
シアバターを選ぶ際は、できるだけ品質の高い、アナタ自身が安心して使えるシアバターを選びましょう。
シアバターで顔アトピーをケア、その他にも意識すること
シアバターで皮膚の状態をケアすることで、肌表面の状態を改善するよう働きかけることができます。
まずはアナタの肌に使えるかどうかを確認し、異常がなければ正しい使い方でシアバターを試してみてください。
また、シアバターだけに頼りすぎるのも良くありません。
お肌の状態を改善するためには、アナタの生活スタイルや食事などにも意識をすることが必要です。
お肌を洗う際は刺激の少ないもので洗ったり、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
体の毒素を体外に排出することも大切なので、運動をして汗をかくことも良いこと。
しかし、汗をかくことで汗と皮脂が混ざり合って天然の保湿クリームのような働きをしてくれるのです。
肌のバリア機能がアップし、新陳代謝をアップすることもできます。
ただし!
汗をかいた後に、できるだけ早く正しい処理をすることで、汗の良い部分だけをお肌に取り入れることができます。
汗をかいた後は、正しい処理で汗の成分を肌に残さないようにしましょう。
汗を正しく処理することは、肌トラブルの予防だけでなく、臭いを予防することもできるので意識をして行うことがおススメです。(→汗をかいた後、肌トラブルを起こさないために行う正しい処理)
