シアバターは私たち人の肌に、高い保湿効果をもたらしてくれる天然成分のオイルです。
高い保湿効果があるってことは「シアバターだけの保湿でもOKかな?」と思っているアナタへ。
実は、シアバターのみの保湿でOKな場合と、NGな場合があります。
シアバターで上手に保湿を行うために、シアバターの正しい使い方をご紹介します。
シアバターのみで保湿ってOK!?
シアバターは、アフリカが原産地であるシアの実をもとにして作られる「天然成分100%」の美容オイルです。
お肌への刺激が低く、高い保湿効果があることが特徴。
シアバターは顔や体、そして髪に使うことができます。
全身のほとんどの部位に使うことができるため、シアバターを一つ持っているだけでとっても便利♪
ただし!!
シアバターにはシアバターの役割があり、お肌へ作用できる能力も限られているのです。
シアバターのできる働きを知ったうえで、正しいスキンケアを行うことがより良い効果をもたらす鍵になります。
シアバターの保湿する役割
シアバターのもつ能力は「水分を肌にとどめる」「蒸発を防ぐ」という役割です。
私たち人の肌には「水分」と「油分」の両方が必要だということを知っていますか?
皮脂には「セラミド」を始め、肌に潤いをもたらすための細胞が存在しています。
それらが食事やスキンケアを通して栄養や水分を吸収し、肌に水分をもたらしています。
お肌が柔らかいのは、それらの水分が肌にため込まれているからです。
ただ、お肌が吸収できる水分量は制限があります。
例えば「スポンジ」も水分を吸収すると「弾力」と「柔らかさ」を持つようになります。
しかし、吸収できる水分量には限界があり、その限界を超えると水分を保持できなくなり、スポンジからあふれ出てしまいます。
お肌が吸収できる水分量は限界があり、適度に水分を吸収した状態で保つことが「弾力」と「柔らかさ」を保持するために必要です。
でも、スポンジも水分を含んだまま放置をすると、水分は蒸発していって乾燥してしまいますよね。
お肌も同じで、せっかく水分を含んでいていも、そのまま放置をすると水分は蒸発をしていきます。
乾燥しているお肌ほど水分が必要なのに、お肌の荒れている隙間から水分が抜けだしやすくなっています。
スポンジが乾くとカサカサになるように、お肌も乾燥すると「カサカサ」になり固くなります。
すると、お肌のバリア機能は低下し、肌トラブルを起こしやすい状態になってしまいます。
水分が外に逃げないようにするためには、例えば「ラップをする」「容器に入れて密封する」「水に浸す」など、いろいろと思い浮かびますよね。
私たちの肌はスポンジのように、ずっと水に浸しておくことはできません。
しかし、ラップをしたり、容器に入れて密封するような方法をとることができます。
それが!
スポンジに例えると、シアバターはラップのような役割をします。
要するに、人のお肌に含まれてた水分が外に蒸発しないように、肌の表面にオイルで薄い膜を張るのです。
水の表面に油が浮いている時は、膜が張ったように見えますよね。
それと同じことを、お肌の表面にも作ることができます。
そして、シアバターのような天然成分100%の良質なオイルで行うことで、お肌をしっかりと守り保湿力を保つことができるのです。
シアバターだけで顔のケアをすると、どうなるの?
では、シアバターだけでスキンケアを行うとどうなるのでしょうか?
例えば、顔をシアバターだけでケアをするとします。
しかし!
水分が含まれていない状態のお肌にシアバターを塗ると、どうなると思いますか?
イメージをすると、水分の含まれていないスポンジをラップで包むような感覚です。
この状態だと、いつまでたったもスポンジは潤されることはない上に、乾燥した状態が続きますよね。
水分を補給されない状態でシアバターを使っても、いつまでも肌に水分が与えられることはありません。
ということは、お肌は乾燥した状態が続くということです!
さらに!!
お肌が乾燥していると、私たちの身体は肌の乾燥を守ろうと「皮脂」を分泌させます。
乾燥した状態のお肌は、ホコリや紫外線、花粉などといった外的刺激によって炎症を起こしやすくなるからです。
お肌は乾燥しているのに、皮脂分泌が盛んになるため、肌の表面はテカテカするようになります。
お肌は乾燥して刺激を受けやすいのに、肌の表面がテカテカしているため「オイリー肌」に間違えてしまいがちなお肌の状態です。
この時のお肌に間違って「オイリー肌」のケアをすると、さらに肌の状態は悪化をまねく可能性があります。
そして!!
要注意なのが、シアバターでもこれと同じ状態を引き起こせるということです。
シアバターの成分は、私たちの皮脂に含まれている成分と似ています。
せっかくスキンケアをしているのに、自らインナードライ肌を作り出してしまうと、お肌の状態を悪化させてしまうことと同じです。
顔はテカテカしているのに、刺激に弱く、ニキビや吹き出物といった肌トラブルが起こりやすくなります。
シアバターだけで顔のスキンケアを行うことはNG!
しっかりと水分を補給したうえで、シアバターを使う必要があるのです。(→顔のスキンケアを行う、正しい方法とは)
シアバターだけの保湿がOKな場合もある!?
シアバターだけで顔の保湿を行うことは、インナードライ肌を招く可能性があり、かなりのリスクを伴う方法です。
そのため、顔の保湿にシアバターを使う場合は保湿成分の入った「化粧水」などを一緒に使うことが大切!
しかし!!
それは、化粧水などを使わなくても「水分」をお肌や髪に含んでいる状態のときです。
あるいは、保湿を目的としていない場合。
例えば「入浴後」であれば、お肌や髪に水分を含んでいる状態になります。
ボディケアやヘアケアにシアバターを使う際、シアバターだけでも保湿ができる状態になっているのです。
あるいは、ヘアセットに使う際に「ドライヤー」「ヘアアイロン」などの刺激から髪を守るために使う方法もあります。
この場合は、髪に水分が含まれていなくても使うことができます。
シアバターでスキンケアに使う方法
- ボディクリームとして(→入浴後に使う、正しい方法)
- 洗い流さないヘアトリートメント(→使うタイミングと正しい分量)
- ヘアワックスとして(→髪を守りながら、キレイにヘアセットをする方法)
- 頭皮のケア(→かゆみ、抜け毛、フケ、臭いなどを予防改善する方法)
そして、シアバターだけでも十分スキンケアの役割を果たす使い方があるのです。
また、頭皮のパックや顔のパックとして使うことで、毛穴をキレイにする役割もあるので、ディープクレンジングをしたい時にはおススメです♪(→顔パックをする正しい方法とメリット)
シアバターを上手に使って保湿をしよう!
シアバターは上手に使うことで、全身を保湿することができます。
その成分は、私たちの皮脂に含まれる成分と似ていることから、肌や髪に馴染みやすい特徴があります。
スキンケアに使いやすく、その効果を引き出しやすいのも魅力の一つです。
しかし、正しい使い方をしなければお肌の状態を悪化させてしまいます。
正しい使い方を行い、お肌をより良い状態に整えていけるスキンケアをしましょう。
顔の使い方だけでも7つの使い方があります。(→顔のケアにシアバターを使う、7つの方法)
頭皮や髪のケアでは5つの使い方があります。(→頭皮や髪のケアにシアバターを使う、5つの使い方)
それぞれの使い方を行うことで、アナタの目指すお肌や髪に近づける手助けになってくれるはずです♪
