シアバターとワセリンって何が違うの?
シアバターとワセリンって、似ているけど浸透力や効果に違いがあるの?
このように、二つの違いに疑問をお持ちはありませんか?
シアバターとワセリンの2つの違いは意外と大きいのです。
今回は、成分や特徴などを見ながら二つの違いを見ていきます。
この記事では、次のようなことをご紹介しています。
- シアバターとワセリンの違いとは
- シアバターとワセリンの具体的な効果や浸透力の違い
- シアバターとワセリンを使い分ける方法
シアバターとワセリンの違いとは
シアバターとワセリンの見た目は似ていますが、実は性質や成分に違いがあります。
実際に塗ってみるとその違いはより分かりやすいのですが、まずは成分や性質の違いをご紹介します。
シアバターとワセリンの違い
シアバター | ワセリン | |
保湿力 | ◎ | ◎ |
抗酸化作用 | 〇 | ✖ |
殺菌・抗菌作用 | △ | ✖ |
主成分 | ・オレイン酸
・ステアリン酸 など |
・炭化水素類の混合物 |
原材料 | シアの実(植物) | 石油 |
アレルギー反応 | ナッツアレルギーの場合、発生する可能性がある | ほとんどなし |
使用できる年齢 | 生後4週間後からOK | 生後0か月からOK |
この表でわかることは、「保湿力」の高さは同じだけど、それ以外の働きが全く違うということ。
そして、原材料となるものも全く違います。
シアバターの場合は植物由来ですが、ワセリンは石油からできている特徴があります。
と、びっくりしてしまいますよね。
私も最初は驚きました。
でも、製造する時にきちんと精製されているので、口に入れても問題がないくらい刺激のないものです。(品質は選ぶ必要がある)
そのため、「石油だから危ない」と考える必要はありません。
それよりは、シアバターとワセリンの具体的な効果などの違いを見極めて使用することがお肌にとって良いことだと思います。
シアバターとワセリンの具体的な効果や浸透力の違い
シアバターとワセリンの具体的な効果の違いは「浸透力」なんです。
この2つには大きな違いとして、お肌につけたときの変化があります。
- シアバター → 肌に馴染み、皮膚の表面にオイルで膜を張って水分の蒸発を防ぐ
- ワセリン → 肌に馴染むことはないが、皮膚の表面に膜を張って水分の蒸発を防ぐ
シアバターはお肌に馴染むけれど、ワセリンはお肌に馴染むことはありません。
それはそれぞれの主成分の違いです。
シアバターの主成分は私たち人の皮脂に含まれている成分と同じものを持っているため、肌に吸収され、浸透させることができます。
しかし、ワセリンにはそういった成分がふくまれていないので、皮膚に馴染むことはなく、浸透することもありません。
シアバターとワセリンは、どちらも高い保湿力があり、お肌の表面に膜を張って水分を逃がさないようにしてくれます。
ただ、こういった性質の違いがあるので、使用する目的に合わせて使い分けることがおススメです。
シアバターとワセリンを使い分ける方法
シアバターとワセリンを使い分ける場合、次のような使い方で分けることがおススメです。
私はこのような使い方をして、お肌のトラブルを予防改善しています。
シアバターとワセリンの使い分け
シアバター | ワセリン |
・デイリーケアとして化粧水後に塗る
・ボディークリームの代わりに使う(毎日OK) ・ヘアケアに使う(毎日OK) ・ポイントケア(目元や口元、ハンドケアなど) |
・ケアややけどをしたときの、傷口を保護するため
・乾燥がひどい部分にポイントケア(長期間での毎日使用はNG) ・植物由来のオイルだとアレルギー反応が出る場合 |
確かに、ワセリンには高い保湿力があります。
しかし、毎日使うとワセリンでお肌の働きを低下させてしまう可能性があるんです。
肌が乾燥すると「皮脂」を分泌して皮脂を守る働きがありますよね。
でも、ワセリンを使いすぎると「皮脂」を分泌しなくても皮膚は守られた状態になるため、お肌は「皮脂」の分泌をやめてしまうのです。
すると、自分自身の体が皮膚を守る能力を低下させてしまい、ワセリンを塗ることをやめられなくなってしまいます。
そのため、デイリーケアに使用するのは「シアバター」、いざという時に皮膚を守り、ケアするために使うのは「ワセリン」という方法を選んでいます。
シアバターの使い方は幅広く、毎日使ってもOKなのでいろんな使い方をしてみるのがおススメです。
ただ、シアバターは天然成分なので、偽物や粗悪品を買わされてしまう可能性もあります。
必ず「安全性」の高いものを選ぶようにしましょう。
